記事を作る

のてす

2007年08月06日 11:16


BGM:Kim Wilde"Is it Over?"

昨日ついに公開されましたので,舞台裏などをちょっと。いまや知らぬ人のいないemoさんのインタビューブログ"People of SecondLife"でSLMENの執筆者Ben Vanguardさんのインタビューが掲載されましたが,先日このインタビュー現場にお手伝いに行ってきました。emoさんにとってもおそらくこれが初めての外国語圏の方へのインタビューになったと思います。実は私も初めてこの相談をされたときに,あらたまった場での「同時通訳」というのはやったことがない,そのうえとにかく「待ったなし」な状況なので,今回はいろいろ考えたあげく,RheyaをPrimary-translator,私がsecondaryとなる体制でいくことにしました。しかし,やはりバイリンガルであるRheyaといえども事前にSLMENに目を通しておくことはもちろん,emoさんから質問内容を受け取って英文をあらかじめ用意するなど,地道な準備をしてたんですよね。同時通訳というのは,チャットを通して行う場合でもかなり難度が高い仕事だと思います。

実際Benは非常に気さくで,また礼儀正しい人でした。彼の英語はフランス人とは思えないほどキレイで,語る内容も非常にまとまっていて,彼の頭のよさが窺い知れました。emoさんからは「要点だけを同時通訳で」と言われてましたが,やはりやるほうは案外全部訳しちゃうもので,そうなるとタイピングスピードが追いつかないというのが問題になりますね。語られる内容は非常に多かったので,なかなかタイピングがおいつかない。これがもしVCであったなら,もっと楽になってた可能性はあります。例えば,回答者はタイプ(ログ保存のため),同時通訳者はVCで聞き手に伝える,という形がいいのかもしれませんね。

インタビューは終わりましたが,私たちの仕事はこれからが本番。ログをもとに同時通訳した文を見直しして清書していきます。このパートは今回私が担当しました。文意を曲げることなく,できる限り「日本語に」していきます。同時通訳してる場合は「間に合わせの表現」になってることが多いですから,ほとんどの場合は翻訳しなおしになります。この作業が案外手間取りました。

しかし,これでも,まだ終わりではありません。とりあえずできた清書をRheyaと一緒に納得行くまでチェックします。「ここはほんとうにそういう意味なのか?」「この言葉の意味はほんとにこれでいいのか?」だいたい二人で疑問に感じるところは同じ箇所である場合が多いです。どうしても二人で結論が出ない場合は,Benに直接確認したりしました。彼も「わからないところはいつでも聞いてくれ」と非常に協力的でした。

そうやって,やっとできあがった私たちにとっては宝石のようなテキスト。これをemoさんの編集の手に委ねます。そして,編集後のテキストをAccura学長がチェックしたんですが,またボロボロと変更点が指摘されましてemoさんも最後は目を白黒だったかもしれません(笑)

そうした過程を経て,あの記事が掲載されてるわけです。今読み返してみると「あれ!」という日本語があったりもしますが・・・今回は私たちも限界なのでここらへんで勘弁してください(笑)最後に書いておきたいんですが,私たちA.L.A.のメンバーはモノ作らない人が多いです。emoさんもそういう意味では直接モノ作りの人ではないかもしれない。でも,今回のインタビュー記事はemoさん,私たち,edoさんとのコラボレート作品だったのだと思います。私は音楽とかできないし,「モノづくり」も最近できてないので,そういう人たちがうらやましいなと思うこともしばしばでしたが,こういう形で記事作りに参加できたことはある種嬉しい面があります。次回チャンスがあれば,今回よりはもっといいものを作れるようがんばります。

なので,あえてこのエントリのカテゴリは「ものづくり」にしてみました。それでは!
ものづくり